なでしこ帰国、600人お出迎え 大歓声に

15日の東京金融市場は、日本銀行が前日、事実上の「インフレ目標」の導入や追加の金融緩和を打ち出したことを好感し、日経平均株価が一時、約半年ぶりに9300円を突破した. 円相場が対ドルで約3カ月半ぶりの円安水準となり、輸出企業の利益が増えるという期待が高まったためだ. 日経平均終値は前日より208円27銭(2.30%)高い9260円34銭. 自動車や電機など輸出企業の買いが膨らみ、マツダが8%超、ソニーも5%超上げた. また、金融緩和の恩恵を受けやすい不動産株も3%超の上昇となった. 東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同16.16ポイント(2.05%)高い802.96. 800を上回るのは昨年8月5日以来だ. 出来高は29億株だった. 野田佳彦首相は14日、テレビ東京の番組に出演し、フランスなど欧州9カ国の国債格付けが下げられたことについて「対岸の火事ではない. 相当な危機感を持って対応すべきだ」と語った. 日本国債の信用を維持するためにも、消費増税社会保障の一体改革が必要と訴えた. 首相は「フランスの国債ですら格付けが変わる. 日本も今さえ良ければいいという財政運営をやり続けるべきではない」と強調. 一体改革について「避けて通ることのできない、先送りできない課題」と位置づけ、「私の政治生命を懸けてやり抜く」と語った. 消費増税をめぐる与野党協議の呼びかけに野党が応じていない状況については「ねじれ(国会)でも同じ土俵にのぼれる」と指摘. ただ、与野党対立が続いた場合には「実現できるかできないかという時には、いろいろな判断があるかもしれない」と、衆院解散・総選挙にも含みを持たせた. ナイキ エアジョーダン ロンドン五輪で銀メダルを獲得したサッカーの日本女子代表(なでしこジャパン)が11日、成田空港に帰国した. 午後3時過ぎ、メダルを首にかけた選手たちが到着ロビーに姿を見せると大きな拍手が起きた. メダルの「ご褒美」で帰国便の座席がビジネスクラスに格上げになった. tredatinri なでしこたちは約600人のサポーターの大歓声に笑顔で応えた. 「多くの皆さんに迎えられて、大会の大きさ、関心の高さがうかがえた」と川澄奈穂美選手. 沢穂希選手は「メダルは代表に入ってからの目標だった. 長い年月がかかったが、19年分の重みのあるメダル」と感慨深げ. 今後について「自分で限界を決めたら、その時点で成長は止まる. やりきったと思えるまで自分を極めたい」と語った. 佐々木則夫監督は「北京大会4位の悔しさを糧に成長しながらやってきた. 一つのサイクルが終わり安堵(あんど)感がある」と振り返った.