シミュレーション×アクション×カードゲー

どうも、ライターの原常樹です. 突然ですが、僕は小学校のころ、父親が作った実家の箱庭を見て狂喜乱舞していたことがありました. 毎日少しずつ、父親が家具を作り足して実際の家に近づいていくという、その過程がたまらなく楽しくって... . 今思えば、これが僕が箱庭系のゲームにハマったキッカケだったのかもしれません. 前置きが長くなってしまいましたが、そんな箱庭要素とアクションゲームが見事に融合したタイトルが、PS Vita用ソフト『サムライ&ドラゴンズ』です. このゲーム、PS Vita初となるネットワーク専用タイトル(3G/WiFi対応)として非常に注目を集めています. 2月29日まで行われたクローズドベータテストには、なんと2万人当選でその数倍の応募があったとか! しかもダウンロードは無料! ゲーム内には"CP"という通貨のようなものがあり、そのCPを購入するという課金制になりますが、基本的なゲーム部分は無料で楽しめちゃうのです. そんな気になる『サムライ&ドラゴンズ』が、具体的にどのような内容のゲームなのか、前後編のプレイレポートを通じてお伝えしていこうと思います. 中世? 和風? 混沌としたファンタジー世界を制覇せよ! プレイヤーは一国の君主となって街を発展させ、さらには育成したモンスターを使って領土を拡大. フィールドマップ上に点在している塔の制覇を目指す――というのが本作の目的. ゲームを始める際は、まずプレイヤーの職業を選びます. 用意されている職業は、剣士、僧侶、魔法使い、忍者、侍の5つ. タイトルに"サムライ"と入ってはいるものの、世界観は純和風というわけではありません. むしろ、ゲームの世界観としては西洋要素が多めな印象を受けるぐらい. また、キャラクターデザインを担当している柴田ヨクサルさんのデザインもインパクト大でした. 普段から存在感が薄い筆者は、ゲーム内でも忍ぶべきだろう... ということで"忍者"をチョイス. これらの職業は、後述の"アクションパート"で重要な意味を持つことになります. 職業は5種類. ジョーダン シューズ 「忍が先頭に立って領土拡大していったら全然忍んでないよね!?」という気もしますが、デザインがカッコイイのでその辺りは気にしない方向で! キャラクター選択が終了したら、いよいよゲームスタート! すぐにのどかな風景が画面に広がります. この小さな街を大きな国に発展させていくのが、このゲームのカギとなる"シミュレーション(国力発展)パート"です. ベータテストの段階では、街の内政を行う上でのトラブルは特にありませんでした. 住民が苦情を言ってきたり、一向一揆が起こったり... といった街が破壊されるようなイベントがないのは、平和主義者の僕としてはうれしい限り. このパートでプレイヤーがすべきことは、"施設を作って町の生産基盤を整える"ということ. 本作には、石、木、鉄、糧といった4種類の資源があり、これらが文字通りあらゆる行動の"源"となります. 例えば、それぞれの施設を増築するのにも資源が必要ですし、領土を拡大するために部隊の徴兵をする際にも必要になってきます. 数時間放置していれば資源も貯まります. 貯蔵庫を建てておけば資源の最大貯蓄量も増えるので、忙しい人でも大丈夫. ちなみに、資源は生産施設に応じてリアルタイムで増えていきます. 序盤は資源の増加もゆるやかなので、思うように施設を増やしていけなかったりします. さらに資源の増加速度だけでなく、建物を建てたりレベルアップしたりするにもある程度の時間が必要になり、さらに同時にたくさんの建物を造れないという制限もあります. なので、空いた時間に少しずつプレイするスタイルになります. 序盤は、ゲームに不慣れなのも手伝って思ったように街の開発が進まないかもしれません. しかし軌道に乗ってくるとテンポよく街を発展させていけるようになるので、シミュレーションゲーマーならかなりの達成感を味わえるはず. リアルな時間と連動しているというのは、ネットワーク専用タイトルならではの特徴でもありますし、それをPS Vitaで遊んでいるというのが何とも斬新な感じはします. これまでソーシャル系のゲームを経験してきたユーザーであれば、すんなりと入り込むことができることでしょう. →次のページでは、爽快感あふれるアクションパートを紹介! (2ページ目へ).