シャーロック・ホームズ』

スタイリッシュでアイリッシュでブリティッシュな作風のガイ・リッチーがついにイギリスに帰ってきた! 本当にマドンナと離婚してよかった! そして映画史に残るロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウの名コンビの誕生! これは文句なしに楽しめる映画です. ワーナーブラザーズのロゴが石畳の水溜りの中にあるOPから見所が満載のこの映画. ホームズの洞察力の描き方といい、ワトソンとの小気味のいい掛け合いといい、武闘派なアクションといい、とにかくスタイリッシュな映像、アイリッシュな音楽、そしてブリティッシュな雰囲気という、 『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』 で世界に名を馳せたガイ・リッチーらしい演出が心地いい映画的リズムを醸し出してくれるんですよね. さらにワトソンを助手というよりはアドバイザーのように描いているところもこの映画の面白いところで、シャーロック・ホームズジョン・ワトソンという2人の主役を似た者同士と描いたり、はたまた対比させたりしながら見せる演出も巧いこと. 特に2人の推理を探偵は直感型、医者は分析型と安易にせず、ホームズは広い視野で集めた情報と洞察力から頭の中で推理、ワトソンは専門分野で得た知識を基に観察で推理と、微妙に違いを設けているところもいいですよね. しかもこの2人の友人関係の描き方もコミカルでいいですよね. ワトソンはホームズに対して世話焼き女房的に彼の面倒を看たり協力したりする一方で、ホームズはワトソンの性格・実力・立場を考えて彼が事件に参加しやすいように巧くお膳立てをする. モルダーをフォローするスカーリーというようなコンビではなく、まさに全てにおいて2人は対等ともいえるこの関係. スウィートホームシカゴ市オープン これが小気味いい掛け合いでさらに面白くなること. そしてそんな2人の掛け合いが、クライマックスでのアイリーン救出劇や静電気で吹っ飛んだ大男との一戦で、頭脳・性格・体力で息の合った協力するホームズとワトソンはこれから先も大活躍してくれることを保証してくれるんですよね. ミズノ サッカースパイク激安販売 もちろんその後にはこのクライマックスに至るまでに散りばめられたヒントを見事に回収したシャーロック・ホームズの名推理ぶりもきっちりと見せてくれます. 黒幕モリアーティ教授の存在やアイリーンが握られている弱みが何かなどシリーズ化に対するお楽しみもたくさん用意してくれてます. 本当に続編が楽しみになる映画です. てな訳で本の挿絵のような雰囲気があるあのEDロールもイギリスらしいオシャレな演出で、ロバート・ダウニーJr.のコミカルで渋い魅力とジュード・ロウのスマートで大人な魅力が最後まで十二分に味わえる映画でした. それにしてもジュード・ロウの雰囲気もすっかり変わりましたね. かつてはイギリスの貴公子だったのに、今は立派な英国紳士. いろんな意味で見習いたいです. 深夜らじお@の映画館 はガイ・リッチーの復活に万歳三唱です.